「お前、ずっとそんな格好ばっかで良いのか?良い訳無いよな、そうだよな。」 そんなヴォーカルの台詞で、この騒動は幕を開いた。 ーーーChangingーーー
「お前ってさぁ……。」
久しぶりに城に残っていたヴォーカルが、楽しそうに本を読んでいるの後ろから抱き付いて言った。 「…………?」 その言葉に、ヴォーカルの顔を覗く。 「ここに来た時からその格好ばっかだよな。」 の服を指差して、ヴォーカルは言った。 「え?あぁ…、そうだね、私これくらいしか服持ってないし……。」 急な問い掛けにその真意を読み取れはしなかったが、取りあえず答える。 今着ているのはごくごくシンプルなワンピース。 動きやすいデザインだが、その分装飾は全くと言って良いほどに無く、化粧などもしていない分、年頃なを少し寂しく見せていた。 今までこの服を着てきたし、この城の中では新しい服を得る事も出来ないので自然と同じ服を着ていた。 その事に疑問を抱いた事は無かったが、何故にヴォーカルは急にそんな事を聞くのだろう? 「前々から思ってたんだがよ、お前他の服とかも着たく無ぇのか?」 の肩にあごを乗せて聞いてくる。 「ぅえっ!?いや…、だって、他の服着た事無いし……。それに、私そんな他の女の子が着てるような服似合わないし……。」 そんなヴォーカルの質問に、は少し顔を背けて答えた。 「んな事無いだろ。オレは似合うと思うぜ。って言うより……。」 そう言って、今までに回していた腕を解いた。 「お前、ずっとそんな格好ばっかで良いのか?良い訳無いよな、そうだよな。」 パチンッ その一言と共に、軽く指を弾く。 それだけの行動だったはずなのに……。 ポン……ッ
「……え……っ!?」
何だか自分の回りを空気の膜が包んだような感覚に襲われ、目を見開く。 次の瞬間に自分の体を確認すると、驚くような事が起こっていた。
「……ぇ、え……っ!?服が……っ!!」
そう、自分の胸元を見ても、袖口を見ても。 どこを見ても、今まで来ていた物とは違っていた。 シンプルと言えばシンプルだが、それでも何処か牧歌的な可愛らしさを感じさせる服。 エプロンのような前掛けの付いているスカートだった。 「ん〜〜〜、今一かな。」 そう言って、もう一度指を弾く。 パチンッ
またもヴォーカルが指を鳴らすと、先程と同じような感覚に襲われる。
「へぇ〜、意外と似合うじゃん。」 ヒュー、と口笛を吹きニヤリと笑うヴォーカル。 そんな不吉な予感を感じさせるヴォーカルを見て、は恐る恐る自分の格好を確認する。 「……ぇ゛っ、い…、ぃ、いやああぁぁぁーーーっ!!」 そして、絶叫。
そう、今が着てる服は、お腹の部分も背中の部分も大きく穴が開いていて布面積が極少なそうな、スカート丈もギリギリな、例えるならレースクイーンのような格好だった。
「いやぁ、良い眺めだな。」
絶叫を上げて顔を真っ赤に染めるを見て、ヴォーカルはさらにニヤニヤと笑った。 とーーー……。
「どうしたんですか、さん!」
「何事ですか……っ!?」 「…………っ!?」
三者三様な言葉を口にしながら、その部屋の扉を派手にブチ開けて入って来た人物が3人。
上から、オル・ゴール、ギータ、ベースである。
「……チッ、邪魔な奴らが入ってきたぜ……。」
そんな3人を忌々しそうに睨みながらも、ヴォーカルは軽く指を鳴らす。 すると、の格好は先程のエプロンスカートの服に変わった。
「ぅ゛うぅ……っ。」
先程の恥ずかしさからの顔は真っ赤な上に目には涙が溜まっていた。 しかし、そんな事はお構いなしに入り口に立つ3人は固まっている。 3人とも、あのベースまでもが、揃って口をポカンと開けたままである。 オル・ゴールに至っては、顔を真っ赤に染めている。 ガラン……ッ
魔剣の手入れの最中だったのか、ギータが手に持っていた魔剣が大きな音を立てて床に落ちた。
何故3人が固まっているのか? 理由は一つしかない。 のあの格好を見たせいである。 普段は殆ど露出が無く、飾り気の無いの格好。 それを入って行き成りあんな刺激的(?)な格好を見れば、思考も停止するだろう。 当の本人は、今では床に丸く蹲って涙を堪えているが、暫くは3人の脳裏から先程の格好は消えないだろう。
「……で、一体何が……?」
比較的早く現実に戻ってきたギータが、疑問に思っていた事を聞いた。 「……ぅ゛う、う゛ぉ、ヴォーカルが……っ。」 は、涙を溜めた目をギータに向けて、一生懸命に説明しようとした。 「……きゅ、急に、パチンて…指を……っ。そしたら……っ。」 今一分かり辛い説明ではあったが、どうやら魔法を使ったらしい事は分かった。 「……つまりは…、ヴォーカルさんが魔法でさんの服装を変えていたと言うわけですか……。」 ギータはやれやれと言った表情で言った。 「……ヴォーカルの馬鹿〜〜〜っ……。」 は今では3人の後ろに隠れて泣いている。 「ハッ、何だよその文句ありそうな顔はよーーー。おめーらだって良いもん見れたと思ってるくせによ。」 じろりとヴォーカルに睨まれて言葉が出ない3人。 「……っそ、そんな事は……!」 勇気を振り絞ってヴォーカルに言い返そうとするオル・ゴール。 「何なら、他にも色々見せてやろうか?」 そんな言葉を遮って、ヴォーカルはニヤリと笑って抗えようも無いほどに魅力的な提案を持ち掛けてきた。 その瞬間に、表情が変わる3人。 暫く部屋に沈黙が下りる。 3人とも真剣な表情で自分の煩悩と戦っている。 がーーー……。
「さん…、許して下さい……。」
ここに、4人の意見は一致した。 「……ぇ、え……っ!?」 今まで自分を匿ってくれていた人達に、哀れむような、期待をかけるような瞳で見られ、混乱する。 「本当にごめんなさい、さん!でも…、でも、僕達もさんの色んな格好見てみたいんです……っ!!」 そう言うと、オル・ゴールはグイッとをヴォーカルの方向へ押し出した。 「ヘッ、これで満場一致だな。悪く思うなよ〜〜〜?元はと言えば、お前が悪いんだ。」 それは楽しそうに指を構えるヴォーカル。 「……っや……!」 これから起こるだろう事を察知したは、オル・ゴールの力に抵抗しようとするが、ヴォーカルの前から逃げるよりも、彼の指が鳴らされる方が早かった。 パチンッ
「…………っ!!」
その音にキュッと目を瞑る。 一体今度はどんな格好になるのか、恥ずかしくて怖くて、目を開けていられなかった。 「…………?」 しかし、今度は誰の声もしない事に違和感を抱き、恐る恐る目を開ける。 すると……。 「……ぁえ……?」 自分の格好は、どこぞの国の姫のような格好。 所謂、豪華そうな純白のドレスだった。 まだ露出度が殆ど無い事に安堵を覚えるも、周囲を見るとオル・ゴールが手を合わせて目を輝かせていたり、ベースが真剣な顔で頷いていたり……。 「……な、何見てるの……っ!?」 一身に浴びる視線に耐え切れず、一生懸命に睨んでみた。 しかし、逆効果も良い所と言うか…、全く持って恋は盲目である。 「ま、コレはこんな感じだな。」 パチンッ
「わっ……!」
またも部屋に指を弾く音が響く。 一瞬で体をまとう衣服が変わる感覚。 今度は何やらどこかの学校の制服のような……? 「ひゃ……っ!?」 が服装を確認するよりも前に、どんどんとヴォーカルは指を弾いていく。 その度にポンポンと煙が上がり、としては落ち着く暇も無い。 自分が今どんな格好になっているのか確認する暇も無かった。 しかし、どうにか見れた所では、ボーイッシュな格好や、いつか書庫で見たようなどこか遠い国の服、何故かナース服のような物も混じっていたような……? とにかく、数え切れないほどの服装を次から次へと魔法で着せられていた。 そんなこんなで、すでにもう何回目か分からないヴォーカルの指の鳴る音を聞いた後……。
「…………?」
今度は一体どんな服だと見てみると、以前に来た純白のドレスとは打って変わって、漆黒の服。 シックに黒で纏められているがフリルもふんだんに使用されており、細かい所で凝っている。 所謂、ゴスロリ…と言う部類に属する服であった。 「ん〜〜〜、これは結構良い感じじゃねぇ?」 そう言ったヴォーカルは、再びパチンと指を鳴らす。 すると、今度は頭上で何かが起きた。 不思議に思い頭に手をやると、普段はただ下ろしているだけだった髪が、レースのリボンで二つに括られていた。 「ひぇ……っ!?」 何だかヘッドドレスなんかも付いていて、完璧にコーディネートされているようだ。 ただただ混乱をして、おろおろと動き回る。 その動きはまるで天敵の肉食動物に怯える小動物のよう。 ただ、そんな動きは当の肉食動物達からして見れば、とても美味しそ…可愛らしく見えるだけだった。 しかし、普段はシンプルな服しか着た事の無いは、フリルや装飾で重量のある服は着慣れてはいなかった。 「ふぇ……っ。み、皆が何か変だ……っ!!」 普段は優しいはずの皆が、暴走するヴォーカルを抑えてくれる皆が、今ではを助けるための手も差し出さない。 その事に恐怖を感じたは、この場から逃げるために扉の方に走った。 が、扉付近にいた3人がその進行方向に止めようと進み出る。 そんな3人を避けようと急に進行変更をしたは、着慣れない服に派手に転んでしまった。 「……に゛ゃ……っ!?」 鈍い声を立てて顔面からこけた。 流石の男どもも、その光景には今までの目が覚めるというか……。 「そ、その、大丈夫ですか……?」 少し控えめにも手を差し伸べるギータ。 「…………。」 暫く床に突っ伏したままだったは、キッと急に顔を上げた。 「……もう、もう皆みんな大嫌いだーーーっ!!」 そして、そう叫ぶと差し出されたギータの手を払いのけ、泣きながらよろけながら部屋を出て行った。 「「「「…………。」」」」
そんな光景をただ黙って見ている4人。
流石に、今更ながらにやばかったかな〜〜〜、と言う考えが過ぎる。 このままで行くと、本当に最悪のパターンになりそうだ。 今まで少しからかいすぎて「嫌い」と言われた事はあったが、それに「大」が付いたのは初めてだった。 今までの場合は一生懸命の機嫌を直して、本格的に嫌われると言う事は無かったが、今回はどうだろう。 4人の脳裏に、「このままでは本気で嫌われかねない」と言う考えが過ぎった。 それだけは何としてでも阻止しなければならない事だ。 「「「「…………っ!!」」」」 次の瞬間には、4人は同時に部屋を出て、を探し始めた。 〜〜〜30分後〜〜〜
「……ぅ゛う、皆嫌いだぁ……。今日の皆変だよ…、どうしちゃったのさぁ……?」
は一人、部屋の片隅で膝を抱えて泣いていた。 がむしゃらに走って走って、ただ皆から逃げたくて。 気が付けば、少しはこの城にも慣れてきてはいたが、それでも今まで来た事の無い場所にまで来てしまっていた。 これでは、自分の部屋に帰る事も出来ないし、かと言ってまたこの部屋を出て行って誰かと顔を合わせるのも嫌だった。 「…………。」 すんすんと鼻を鳴らしながら、暫く床を見つめる。 「……でも…、ちょっと言い過ぎちゃったかな……。ギータさんの手…、叩いちゃったし……。」 折角起こしてくれようとしたのにな…、そう呟いて、は膝に顔を埋める。 「……私…、皆に嫌われちゃったかな……。」 小さく、掠れた声で呟く。 「私達はさんを嫌ったりしませんよ。」
「…………っ!?」
一人で呟いたと思っていた言葉に返事が来た事に驚き、パッと顔を上げる。 そこには、少し息が上がったギータがいた。 「……ギータ…、さん……。」 まだ涙が残っている目で、見つめる。 「全く…今日は遠くまで来たものですね。私もこの辺りまで来たのは初めてですよ。」 少し呆れたような苦笑を浮かべ、ギータは言った。 「…………。」 いつも通りのギータに、は何か言いたいような、もどかしそうな表情をした。 「さぁ、皆の所に帰りましょうか。皆心配してますよ。」 そんなに優しく手を差し伸べるギータ。 「…………っ。」 その手を見て自分の手を出しかけたは、一瞬体をビクッと震わせると、途端に手を引っ込めた。 「どうしたんです?」 その行動に、不思議そうに問うギータ。 「……その…、何でそんなに優しいんですか……?……さっき…、あんなに酷い事したのに……。」 きつく握った自分の手を見つめて、辛そうに聞いてくる。 「酷い事なんかされましたかねぇ?私にはさっぱり記憶がありませんが。」 の言葉に、ニッコリと笑ってギータは言い放った。 「だって……っ!!」 その言葉に、は顔を上げる。 「謝らなければいけないのはこちらの方です。嫌がるあなたに無理をさせてしまった……。」 そう言って、未だに残る涙の跡を優しく拭う。 「でも…、これだけは分かっていて下さい……。私達は、さんの事が大好きなんですよ。だから、あなたの色んな姿を見たかったんです。」 そして、二つに括っていたの髪を指に絡ませて。 「それに…、こんなに似合っているのを見てしまったら、欲が出ると言うものでしょう……?」 クツクツと、楽しそうに笑った。 「……っ似合ってなんか無いですよ……!」 その言葉に、少し頬を染めて言い返す。 「いえいえ、似合っていますよ。私達がそう言うんだから間違いありません。あなたはもっと自分に自信を持つべきです。私達魔族をこんなに夢中にさせておきながら、あなたは少し自覚が無さすぎですよ?」 楽しそうに、の髪を弄り続けるギータ。 その楽しそうな顔を至近距離に感じて、の顔はどんどん赤く染まっていく。 「…………っ。」 今回もまたギータのペースに呑まれてしまったようだ。 こうなったらもう、はギータの言葉を上手くはかわせなかった。
「大丈夫かっ!?ってか、そこ退け犬っころ……っ!!」
そんな雰囲気の中、大音量で叫びながら入ってきたのはヴォーカル。 「さん、大丈夫でしたかっ!?さっきはゴメンナサイ……っ!!」 そして目を潤ませながら続いてオル・ゴール。 「……何事も無かったか……っ!?」 最後に珍しく息を切らしてベース。
「ぁ…、皆……。」
その面々を見て呟く。 「やれやれ、もうご到着ですか?これでは抜け駆けも出来ないですね……。」 そう言って肩を竦めながら、ギータは苦笑した。 「抜け駆けなんて500年早ぇーってんだよっ!!」 その台詞に切れるヴォーカル。 「ぁあぁ〜〜〜っ、さっきは本当にゴメンナサイ!その、さんの気持ち考えてなくて……っ!!」 オル・ゴールは、どうにかに機嫌を直してもらおうと、神にも祈るような気持ちで、泣きそうな顔で言った。 「……その…、オレもよ…、悪かったな……っ。」 あの日々好き勝手にやっているヴォーカルまでもが、そっぽを向きつつも謝った。 「……私も…すまん……。」 そして、ベースまでもが。 「……ね、言った通りでしょう?皆さんが大好きだって。」 そんな光景を見て、ギータはに耳打ちした。 「……本当……?」 半分夢心地と言うような表情で、は聞いた。 「本当に、皆私の事許してくれるの……?」 「はっ!?」 そんなの言葉に、ヴォーカルは素っ頓狂な声を出した。 「ぃや、悪いのはオレ達の方だろっ!?何でお前が謝んだよ……っ!?」 心底驚いた様子で、ヴォーカルが言う。 「……だって、…大嫌いって……。」 は先程の事を思い出し、しゅん、と項垂れた。 「……その、さんは少しも悪く無いんですよ!ただ…、もし良ければ、さっきの「大嫌い」を取り消してくれると嬉しいですけどね……っ。」 控えめに、苦笑するようにオル・ゴールが言う。 「…………っ。」 そんなオル・ゴールの言葉を聞いて、ごしごしと涙を拭う。 「うん、さっきはごめん!酷い事言ったけど、あれは違うの!私はね、私は…皆の事大好きっ!!」 そして、とびきりの笑顔で、そう言った。 そんなに、4人はホッと胸を撫で下ろす。 いつものに戻ったようだ。
「じゃあ、戻りますか……。」
一先ず、最悪の事態は免れて安心した所で、ギータが切り出した。 「そうですね!」 も、今では笑顔でそう言い、ゆっくりと立ち上がる。 「……でも、この服どうしよう……。」 皆で部屋を出ながら、は自分が今着ている服をつまんだ。 「勿体無いですし、着ておいたら良いんじゃないですか?」 そんなにニッコリとギータは言った。 「ん〜〜〜、ギータさんが似合ってるって言ってくれたし……。着ておいても…良いかな……?」 少し照れくさそうに、でもどこか嬉しそうに、は言った。 「そうだ、ギータさんは私がもっと他の服を着たら嬉しいですか?」 そして、隣を歩くギータをきょとん、と見上げながら聞いた。 「おや、私に聞いてくれるんですか?勿論、さんには色んな服を着て頂きたいですが……。」 「ですが……?」 途中で切った言葉が気になり、ギータの顔を窺ってくる。 「ヴォーカルさんの魔法は色々と危険ですので…、今度私が調達してきますよ。」 何やら苦笑しながら考えた後、ニッコリと笑ってに囁いた。 「……楽しみにしてますね……っ。」 そのギータの言葉を聞いて、はニッコリと笑うと、先を歩いているヴォーカルたちの下へ駆け寄って行った。 あなたに私が選んだ服を着てもらえると思うと楽しみですねぇ……。 ……さて、どんな服を着てもらいましょうか……? そう思い、ギータは楽しそうにクツクツと笑った。 〜〜〜後書き〜〜〜 ハム猫・「51000番キリリク、鏡耶様へ捧げるハーメルン魔族逆ハーギータ落ちでした!」 ギータ・「……これ、オチ私ですか……?」 ハム猫・「多分きっとそうだと思います……っ。」 ギータ・「そう言う事は、私の目を見て言って下さい。」 ハム猫・「いや…、何だか書いてたらどんどんヴォーカルさんが出張ってきて……。うん、何だかほらさ、逆ハーだし。」 ギータ・「言い訳じみてますねぇ……。しかし、それを除いてもリクエスト内容からかなり反れてる気がしますが。」 ハム猫・「ミニチュアダックス似なヒロインに出来なくてすみません……。小動物似になってしまいました。しかも、お洒落するんじゃなくてただヴォーカルに遊ばれただけだ……っ。」 ギータ・「嫌ですねぇ、こういう人は。あなたただこのリクエストに乗じて自分の書きたかった事書いただけじゃないですか。」 ハム猫・「だって!だって、絶対あの人が魔法使ったら危ない方向に走るって……っ!!」 ヴォーカル・「そうだよな〜〜〜。もっと色々とやらせたかったぜ。」 ハム猫・「やっぱりね〜〜〜…って、何でここにっ!?」 ヴォーカル・「ま、オレ出張ってたからな。」 ハム猫・「いや、何だかそれ関係無いし。色々と着てた服の中には妖しい服も多かったかと思われます。この人の趣味だから。」 オル・ゴール・「本当にさんには気の毒な事をしてしまいました……。」 ハム猫・「いや、君はまだ本気で反省してるから良いと思うよ。うん。まだ懲りてない奴も約一名いますから。」 ヴォーカル・「あ゛?それってオレの事か?」 ハム猫・「おや、自分で自覚があったんですねぇ。兎も角、何だか不公平な感じの逆ハーになってしまいましたが、気持ちはたっぷりとこもっておりますです!少しでも楽しんで頂けたなら嬉しいです!」 ギータ・「それでは、また機会があればお会いしましょうか。……今度はまた違った雰囲気のあなたに会ってみたいものですね……。」 |