ファイア変!!
ファイアマンが今にも暴れだしそう・・・
幸せ家族計画番外編 ファイアマン
「ちょっ、ファイアマン落ち着いて!!」
今の彼は炎が猛り狂って、天井が焦げそうだ。
急いで近付く。
「あぁ?!・・・なんだ、かよ。
驚かせるんじゃねぇよ・・・」
「なんだ、じゃないよ。何が有ったの?」
やっぱり、いつもの彼よりハイテンションな感じがする。
目つきもちょっとどぎつい。
「なんでもねぇよ。オレは今最っ高に気分が良いからな!!」
ゴオォ−!と更に炎が大きくなる。
そして手に持っている何かが潰れる。
「手に持ってるの・・・・・・お酒?!」
ファイアマンが持っているのは、空になった缶ビール。
足下にもいくつか転がっている。
「あぁ、そうだぜ!飲んでみたかったんで買ったんだよ。
やっぱり、酒っていうのは旨いもんだな!!」
ニヤニヤ笑うファイアマンは、まるで玩具を見つけた子供みたいだ。
(大分、酒臭いけど・・・)
「お前も飲めよ!ほら、旨いぞ!!」
「いや、今日はいいよ・・・」
「んな事言うなって!飲めよ!」
「うぅ・・・いらない・・・」
おやじだ・・・しかも絡み酒だ・・・泣きたい・・・
誰か、誰か助けて・・・っ!!
「飲めって!オレを信じろ!」
「・・・・・・・・・っ!!」
今一番聞きたくない言葉だった。
バタン!!
そのまま部屋に走って、布団に潜った。
ファイアマンの言葉が痛かった。
「・・・・・・ファイアマンの馬鹿・・・言ってくれたら、買うのに・・・」
この頃はみんな生活に慣れてきて嬉しい筈なのに。
私の見えない所で進んでる事全てが、嫌と思ってしまう。
醜い、歪んだ独占欲。信じて、くれているのに・・・
家族になりたいと言ったのは、私なのにね。
「馬鹿は、私か・・・」
コンコン
扉がノックされる。
「なぁ、居るんだろ?」
「オレ・・・馬鹿だから判らねぇけどよ、ごめんな。
お前、すごく悲しそうな顔してた・・・」
ドア越しの声は、とても優しくて。
涙が、一筋流れた。
「あのな、オレ凄い感謝してるんだぜ。
オレと、お前がこうして一緒に居られる事。」
「だから、さ。今日はもう寝て、明日笑って、旨ぇ飯作ってくれよ。
オレお前の作る飯、大好きなんだ!もちろん、も好きだぜ!!」
「・・・・・・ぷっ、あは、あはははは!!」
御飯の方が先に来るというのは、彼らしいな。
私の中に響く、彼なりの励まし。
「・・・何笑ってるんだ?」
「ふふ・・・分かった!明日の御飯はカレー作ってあげる!」
精一杯、笑って答える。
「マジか?!やった!今日は良い夢見られそうだぜ!!
も良い夢見ろよ!」
バタバタバタ、と彼が部屋に戻って行く。
「ありがとう、ファイアマン」
まだこの気持ちに振り回されるかもしれないけど、
みんなが居れば、きっと大丈夫だ。
翌日、ビン・缶のゴミ出しに追われてカレーが後回しになりファイアマンはもがき苦しんだらしい。
あとがき
Q.この人は誰ですか A.ファイアマンの偽者くさいおじさん
ご、ごめんなさい!!申し訳有りません!!
今回は相互リンクの御礼として書かせて頂きましたが、見事に偽者率200%です。
文才が足りないせいで、分かりにくい場所が多々有ると思いますが、捧げさせて頂きます。
本当に有り難うございました&これからも頑張って下さい!!