「うわぁーーーん!ドード君酷いよ〜〜〜っ!!」

「そう言ってもねぇ……。」

静かな森の中にある一軒の小屋の中で、少女と青年(?)は向かい合っていた。










ーーー本気ーーー










「ドード君と遊びたかったなぁ〜〜〜……。」
「そう言ってもしょうがないわよ。ドードはお父様と一緒に釣りに行ったんだから。」
ドランは机に肘を付いて答える。
「私も釣り行きたかったですーーー……。」
机に突っ伏しては言った。
「たまには父親と2人きりで出かけるのも男の子には大切な事なのよ!」
ぷぅと唇を尖らせているを見て、ドランは言った。
「ドランさんもですか?」
彼の台詞を聞いて、笑顔で尋ねる。
「あ〜ら、何の事かしら?」
ドランもまた、笑顔で対抗する。
少しの間、笑顔の攻防戦が繰り広げられた。





「でも、ホント少し暇だわね。」
ふぅ、と一つ息を吐いて、ドランは言った。
「そうですね〜〜〜。この小屋に私とドランさんだけだもん。」
「お父様とドードは釣り、お母様は森に木の実を取りに行ったし、ドルクと聖樹はどこかでイチャイチャしてるんでしょうし……。」
「「はぁ〜〜〜……。」」
溜息が重なる。
「私達もイチャイチャしましょうか?」
ニッコリと、笑顔で聞いてくるドラン。
「え?何の事ですか?」
これまた笑顔で切り返す
再び、笑顔の攻防戦が始まった。





「そうだ!前々から思ってたのよ、ちゃんの髪の毛いじらせてくれない?」
暫く2人で笑顔で向かい合った後、ポン、と手を打ち、ドランは楽しそうに言った。
「ん〜〜〜、良いですけど、変な髪型とかにしないで下さいよ〜〜〜。」
「大丈夫よ!とびっきり可愛くしてあげるから♪」
嬉々としての後ろに回る。
どこからか、髪留めや櫛などを持って来て鼻歌を歌い始めた。
(一体誰の髪留めなのだろう……。)
の髪に、指を滑らす。
「はぁ〜〜、羨ましいわね〜〜〜。ちゃんの髪、ツヤツヤじゃない。私も髪伸ばそうかしら……。」
うっとりとした声でドランが言う。
「え゛〜〜〜、ドランさんは今の髪型が似合ってますよ〜〜〜。」
ドランの台詞に、は苦い顔をした。
「冗談よ!でも…、本当に羨ましいわ……。」
そう言って、髪を梳いていく。
ちゃんったら、ドードと良い感じになって来てから私の相手してくれないじゃない、最近。」
「そうですか……?」
落ち着いて話すドランに、は少し驚いて返す。
「そうよっ。だから何だか最近寂しくて……。」
髪の毛を結って、髪留めで止めながら言う。
「何だかドードが羨ましく思えてきちゃってね……。」
「…………?」
何だかいつもと声色が違うような気がして、は少しいぶかしむ。
「そろそろ私も、本気でちゃん奪っちゃおうかしら…なんてね。」



ぎゅう。



「はい?」
どこをどうしたらこうなったのか(?)、気が付けばは後ろからドランに抱きつかれていた。
耳元で囁かれる言葉がくすぐったい。
「って、ぎゃーーーっ!!何してるんですか、ドランさんっ!?気をしっかり……っ!!」
腕を解こうにも、さすが(一応は)男。
到底力では敵わなかった。
「今ならドードもいないし、丁度良いわね♪」
「ぃや…っ、何か楽しそうに言わんで下さいよ……っ!!」
何だかだんだんと顔が近付いてくる中、は必死の抵抗を試みた。
「そんな事しても無駄なんだから☆」
(いや、☆とか付けないで下さい……っ!!)
すでに声が出ないので、心の中で突っ込みを入れていると……。





ドベシ……ッ!!





「っな……っ!?」
唐突に、ドランの顔に何かがブチ当たった。
「……へ……?」
やっとドランの腕から開放されたは、その「何か」が飛んできた方向を見る。
「ってめーーー!に何してんだよ……っ!?」
そこには、ドナルカミ大王と共に釣りに行っていたはずのドードが立っていた。
「何って…っ、ちゃんと遊んでただけじゃない!こんな生臭い魚投げつけるなんて、それがお兄様にする事なの……っ!?」
顔にクリティカルヒットした(大きな)魚を手に、キレるドラン。
「お前なんかを兄貴なんて思いたくねぇーや!」
ドランに向かって思い切りあっかんベーをするドード。
「なぁんですってーーーっ!?」
ドランはすでに、マジギレモードに入っている。
「…………。」
何だかこれから勃発しそうな2人の戦いに、今の内に避難した方が良いかもしれない、とは思った。
「……はぁ……。」
よく見ると、ドアの所に立っているドードの後ろに、疲れたように溜息をつくドナルカミ大王がいた。
(……大変ですね…、お父さんも……。)
そんな大王を見て、は心の中で呟いた。


これからは、今まで以上に大変な事になりそうだ……。


取り合えず、今日の所は今の内にこっそりと帰る事にしよう……。
















〜〜〜後書き〜〜〜

ハム猫・「……ぃや…、もう何も言うな……。(泣)言いたい事分かってるから……。」

ドラン・「……何で私でこんな物書いてる訳……?」

ハム猫・「うっわーーー、隣からバンバン殺気が放たれてるーーー☆いや…だってさ、何か良いじゃん、「ライバルは兄」って。」

ドラン・「ライバルって…ドードの……?そんなの、勝敗決まっちゃってるようなもんじゃない。」

ハム猫・「ぇ、勝つ気ですか……?」

ドラン・「あいつに負けるわけ無いでしょっ!!」

ハム猫・「……燃えてますね……。ぁ、まぁ、何だかドラン様はワタルちゃん以外アウト・オブ・眼中っぽいですけど、さんは大のお気に入りと言う事で。」

ドラン・「待っててね、ちゃん!今すぐモノにするから♪」

ハム猫・「後書きで問題発言は止めて下さい。……ってか、何だかドラン様で書くと暴走してどんどん妖しい事になっていくので大変です。書いててすんごい楽しいんですけども。」

ドラン・「その時点で何かあんたヤバいわねーーー。」

ハム猫・「何かこのシリーズ続いちゃいそうだなぁ…、とか言っちゃ駄目ですか。まぁ、この後書きを読んで下さってる方がいるかどうかは不明ですがね。」

ドラン・「まぁ、自分で言うのもなんだけど、こんな管理人の作品でしかもこのチョイスで読む人がいるかよねーーー。」

ハム猫・「ドラン様ってどう考えてもドリの相手として考えられませんしねーーー。」

ドラン・「んまっ、失礼な。でも、まぁここを読んでくれてる子は、少なくとも私に興味を持ってくれた子よね。また機会があったら、その時はよろしくね♪」



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