僕は優柔不断な奴が嫌いなのだ!

いつまでも、ぐずぐずしてて、決めない奴も!

人の顔ばっか見て、機嫌窺う奴も!

そんな奴、大っ嫌いなのだ……っ!!

そう、大っ嫌いなのだーーーーー……っ!!










嫌い=好き?










「ここは、この本の紹介で良いのだっ!?」
「う…、うん……。」
「こっちは、これで…、ここはこの本でいいのだ……っ!?」
「えっ…、えっと……。」
今、僕達は図書委員の仕事である、「図書便り」、を作っているのだ。
まったく…、何でこんな面倒な仕事があるのだっ!?
こんなのを作っても、本を読まない奴は読まないのだ……っ!!
さっき、「僕達」と言ったが、もう1人、図書委員はいる。

こいつは、好きで図書委員になったのだ。
僕みたいにくじ引きで決まった訳じゃない。
なのに、何でいっっっつも僕ばっかりが仕事をやってるのだ……っ!?


……っ!!」
「は、はいぃ……っ!!」


バンッ、と机を叩いて、指を突きつける。
「少しは、仕事をしたらどうなのだ……っ!?さっきから僕ばっかなのだ……っ!!」
一方的に罵声を浴びせられているは、手に持った本に顔を隠している。
「……ぁの…、私も一応紹介文書いてるんですけど……。」
そろそろと、本から顔を覗かせて言う。
「その割には、筆が進んでないのだ……。」
ジト目で睨む。
「ぁ、あはは……。この本、結構おもしろくて……。」
苦笑いしながら答える。
「……っ書いてる側から読んでどうするのだ……っ!!」
「……ふぇっ、ごめんなさい……っっ。」
こうやって、僕が怒鳴ると、はすぐに謝って来る。
全然言い返したりしないで。








別に、謝らす気なんて無いのにーーーーー……。








そんなの態度が、また僕をイライラさせる。
何でそんなに僕の顔色ばかり窺うのだっ!?
そんなに僕が恐いのだ……っ!?
そうやって、原稿用紙に向かいながらもチラリ、と僕の顔を見る。


そんな事、僕は気付いてるのだーーーーー……。


!さっさと、終わらせるのだっ!!」
僕は、気を取り直して、作業に向かう。
「……ぁ…あのね…、鹿目君……。」
そんな僕に、そろそろと声をかけてくる。
「…………?」
僕は、視線だけを向ける。
「え…っと、ここの紹介文だけど…、本の種類からして、こっちのを載せた方が良いかなぁ〜〜〜…なんて……。」





プチッ……





どこかで、何かが切れる音がした……。



〜〜〜っ!!」
僕は、頭に血が上って、冷静に考えれなくなった。
ガタッ、と椅子から立ち上がる。
「さっき僕が言った時に、何も言わなかったのだ……っ!!」
を睨みつけ、怒鳴りつける。
「ふっ…、ご、ごめんなさ……っ!!」
は、びくびくと震えて、顔色が青くなっている。
「僕はクラブがあるから早く終わりたいのだ……っ!!それなのに、仕事増やしてどうするのだ……っ!?」
「あ…、そ、それなら、私だけでやっとくから……っ。野球部…行っていいよ……っ!!」
は、一生懸命に声を絞り出している。
に任せていたら、いつまでも終わらないから手伝ってるのだ……っ!!」
そう言って、僕は椅子に座りなおした。
「……ぁう…、ごめん……。」
は、シュンとして、俯いた。





まただーーーーー……。





「……第一、何でそんなに謝ってばかりなのだ……っ!?僕は別に謝って欲しくて怒鳴ってるわけじゃないのだ……っ!!」
僕は、むしゃくしゃする気持ちを一気に吐き出そうとした。
「……ごめん……。」
はますます小さくなって、また謝った。
「そう言ってる側から謝ってるのだ……っ!!そんなに僕が恐いのだ……っ!?」
「こ…恐くなんか……っ!!」
僕の言葉に、必死に答えようとする。
「なら何でそんなにびくびくしてるのだ……っ!?そんな奴は、僕は大っ嫌いなのだ……っ!!」



つい、口から出てしまったーーーーー……。



その瞬間、は目を見開き、瞳に涙があふれる。
「…………っ!!……ごめん…ね……。私のせいで、いつもいつも……。そうだよ、ね…、鹿目君は、好きで図書委員になったわけじゃない…もんね……。」
俯き、静かな声で話す。
だんだんと、声が震えてくる。





泣かせてしまったーーーーー……。





「…………っ!?な…っ、泣くななのだ……っ!!そ、そんな事で一々泣いてたら、やって行けないのだ……っ!!そんな事より、早く仕事終わらせるのだ……っ!!」
僕は、気が動転しながらも、一番言いたいことが言えずにいた。
「……うん……。…分かった……。」
そう言いながら、は涙を拭う。








大丈夫なのだーーーーー?


……ごめんなのだーーーーー……。


こんな事、言う気は無かったのだーーーーー……。


を泣かせようなんて、思ったこと無いのだーーーーー……。








「……本当に、私1人でも、出来るから……っ。」
僕と目を合わせずに、が言った。
「…………っ!!駄目なのだ!はほっとけないのだ……っ!!」
僕は、自分の天邪鬼なこの口を憎らしく思いながら、の手もとの原稿用紙を引き寄せる。
「何で……?何でなの……?私の事嫌いなら、ほっといたらいいのに……。」
そんな僕を見て、が言った。
の目は赤かった。
その瞳に見つめられて、僕は自分の顔が熱くなるのを感じた。
もう、僕の頭はヒートしそうだった。
「……ぁ…っ、だ、だから……っ!!あ…あれは、ほ、本気じゃないのだ……っ!!」
手に持った原稿用紙が震える。
「ぼ、僕は…あんな事が言いたかったんじゃなくて……っ!!」
「…………。」
は、一体僕が何を言おうとしているのか、という顔で見つめてくる。
「……〜〜〜っ!!……だ、だから…っ、僕は…、僕は……っ!!が嫌いだけど、好きなのだ……っ!!」
自分の顔が熱くて、もう、僕自身、何を言ってるのか分からなかった。
「……ぇ……?」
目の前のは、理解不能、という顔をしている。
「いや…、だから……っ!!嫌いって言うのは…その、嘘なのだ……っ!!だから…、その……っ!!」
しどろもどろしながら、どうにか、言いたい事を伝えようとする。
「……ぇっと…、つまり、私は鹿目君に嫌われてるわけじゃ…ないの……?」
ゆっくりと、僕の言葉を聞きながら、が聞いて来る。
「そ、そうなのだ……っ!!別に、僕はの事が嫌いじゃないのだ……っ!!」
は、しばらく不思議そうな顔で僕を見つめていた。
「……良かったぁ……っ。」
そして、そう言って微笑んだのだ。








何だか、言いたい事は全部は伝わらなかったみたいだけどーーーーー



今は、まだ、これでいいのだーーーーー……。








「じゃあ、残りの仕事を急いで片付けるのだ……っ!!」














〜〜〜後書き〜〜〜

ハム猫・「何だか、鹿目夢が無いしなぁ〜〜〜、と思って書いた、支離滅裂ドリーム?」

鹿目・「何なのだ、その意味分からん解説は。しかも、疑問系なのだ。」

ハム猫・「きっと、鹿目は好きな子には天邪鬼で苛める、と言うか、好きってはっきり言えないタイプかな〜〜〜、と思いまして。」

鹿目・「……勝手に人の設定決めるななのだ……。」

ハム猫・「とか言いつつ、図星っぽい顔ですよ♪」

鹿目・「ぅ…、うるさい……っ!!とにかくっ、こんな駄文、僕のファンに失礼なのだっ!!早く、もっとましなの書くのだ……っっ!!!」

ハム猫・「あぁ、分かりましたから〜〜〜。そうやって、剃刀カーブで脅すのはやめて下さいよ。」

鹿目・「ふん!お前は端っこの方にいてればいいのだ……っ!!……ぇっと…、こんな駄文読んでくれて有り難うなのだ……。……また会いたいのだ。会えたらいいのだっ!!」



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