「うわあぁぁ〜〜〜んっ、猪里君〜〜〜っ!!」
「はあぁ〜〜〜、今日もやられたっちゃか?可哀想に……。」
いきなり泣きついて来たに動じもせず、慣れた手つきでの頭を撫でて、慰める。
「な…っ、何くっついてんだYo!猪里も、そんなにに触んなよNa……っ!!」
遅れて教室に駆け込んできた虎鉄が、猪里に向かって叫んだ。
「これはお前が悪かーーー。俺はただ、虎鉄に傷付けられたさんを慰めてるだけたい。」
未だにの頭を撫でながら、ジト目で猪里が言う。
「んな……っ!?そ、そんな誤解招くような言い方するなYoっ!!オレはただ……っ!!」
虎鉄は一瞬口をつぐむ。
そして、少し俯きながら小さな声で言った。
「オレは…ただ、にキス…しようとしただけで……。」
「それは立派なセクハラたい。さんも可哀想っちゃ!毎日虎鉄にそんな事されて……。」
猪里が、怒りの色をにじませながら言う。
「べっ、別に良いだRo……っ!!オレ達、付き合ってるんだし……っ!!」
そんな猪里の言葉に虎鉄はムキになって言う。
「付き合ってるから何でもしてよかと?その考えは間違ってるっちゃよ、虎鉄。」
猪里は、静かに言った。
「……そんな事…、オレだって…分かってるさ……。」
虎鉄は、小さくそう呟いて、教室から出て行った。










恋人達の日常










「大河〜〜〜?どこ〜〜〜?」
その次の休み時間に、は屋上に来ていた。
「大河ってばーーー。」
あたりをキョロキョロと見回しながら、虎鉄の名を呼ぶ。
「……ここだよ……。」
すると、の頭上から声がした。
「…………?」
入り口の横についているはしごを上り、声のした場所に言ってみると、虎鉄が貯水タンクに背をもたれかけさせて、おしるこを飲んでいた。
「やっぱりここだったんだね。」
そんな虎鉄の横に、は座り込んだ。
「猪里君がさっきの授業出てないって言ってたから、ここかなぁ〜〜〜、って。」
そう言うを、虎鉄は横目で見た。
「……さっきは…ごめんね……。」
自分の膝を抱え、が言う。
「……ん……。」
虎鉄が、コクリ、と頷いた。


「オレも…ゴメンNa……。」
おしるこの缶を口元に当てながら、言う。





変わる事の無い二人の日常。

進みもせず、戻りもしない、二人の日常。

互いを大切に思うがゆえに、思い切った一歩を踏み出せないでいた。



もキスとかそういうの慣れてないからNa……。)
おしるこを飲みながら、虎鉄は考えた。
何せ、「虎鉄君」から「大河」になるのに一ヶ月と少しかかったぐらいだ。
嫌がってるのに無理矢理して嫌われるのも嫌だった。
きっと、今みたいないたちごっこを抜け出そうとすると、を傷付けてしまうだろう。
別に、そう急ぐわけではないが、目の前にいるのに我慢をするのは辛かった。
(まったく…、何か、こう…、自然なシチュエーションってのはないのかNe……。)





「あ、あのさっ、大河ってホントにおしるこ好きだよねっ!!」
ずっと黙っている虎鉄を、機嫌を損ねていると思ったのか、急にが声をかけてきた。
明るく振舞おうとしているのが分かった。
「ん……。まぁ、おいしいからNa。」
何気ない回答をする。
「私、一回も飲んだ事無いんだけど、そんなにおいしいの……?」
虎鉄の顔色を窺う様に覗き込む。
そんなを暫く見つめて、虎鉄は言ってみた。
も飲むKa……?」
そして、おしるこの缶を差し出してみる。
「えっ、いいの……っ!?」
その瞬間に、は飛びついた。
「私も、ずっと自販機で見る度にどんなだろう、って思ってたんだよね……。」
手に持った缶を覗き込みながら、は言った。
そして、何の抵抗も無く口に持っていく。
(間接キスは全然気にしないのにNa……。それか、只単に気付いてないだけKa……。)
おしるこを一口飲むを見ながら虎鉄は思った。
「…………っ!?」
ボーーーッとそんな事を考えている虎鉄の前で、急にが顔を伏せた。
口元を手で押さえ、小刻みに肩が震えている。
「…………っ!?ど、どうしTa、……っ!!」
虎鉄はの顔を覗き込む。
は、きつく目を瞑り、その目元には涙さえにじんでいた。
「そんなに不味かったKa……っ!?」
その問いかけに、は声は出さずに首を横に振る事で答えた。
「…………っ!!」
未だに言葉を発せれない状態らしい。
「どうしたんDa……?」
そんなの状態をおかしく思い、もう一度問いかける。
すると、はゆっくりと顔を上げて、潤んだ目で虎鉄を見た。
そして、ゆっくりと口を開きーーーーー。
「うぁ…、熱かった…の……。」
「……は……?」
一言、そう言った。
つまりは、猫舌な訳だ。
まぁ、確かにおしるこは買ってからあまり経っていないので熱かったが……。
「っぷ……っ!!」
ついつい、のその情けないような顔を見ると、笑いが込み上げてきた。
「…………?」
当のは、意味が分からないと言った風に口元を押さえながら首を少し傾げている。
しばらく笑った後、ふと思い立って、虎鉄は笑いを止めた。
暫くを見つめる。
……今なら、…大丈夫かもしれない……。
そう思い、つと、に近付いた。
そして、が口元を押さえている手を軽く押しのけて、








チュッ








「…………っ!?」
その瞬間、の顔はゆでダコの様に真っ赤になった。
「早く治るおまじないだZeっ!!」
真っ赤になって、あたふたしているを後に、虎鉄は上機嫌で屋上を去って行った。





やっと、第一歩。
















〜〜〜後書きと言う名の懺悔文〜〜〜

ハム猫・「はい、すみません……。????番のキリリクです。灰原莉琥様に捧げます。って言うか、またキリ番忘れました……。すみません……。(泣)」

虎鉄・「お前…、やる気あんのKa……?しかも、これは、人に捧げていいレベルじゃないZe……。」

ハム猫・「うわあぁ〜〜〜んっ、だってだって、神様が降りてこなかったんだモノ〜〜〜っ!!」

虎鉄・「何言ってんDa、お前……。」

ハム猫・「微エロ希望、と書かれていたので頑張ってみたんですが、これが限界です。」

虎鉄・「オイオイ、これは微エロに入るのKa?」

ハム猫・「そう信じて。」

虎鉄・「……このオレで書いておきながRa……。」

ハム猫・「しかも、内容意味分かりませんね……。一回使ってみたいネタではあったんですが……。」

虎鉄・「最後で詰まったんだよNa。」

ハム猫・「はい。ってか、極短になってしまってごめんなさい……。」

虎鉄・「最近文章書いてなかったからNaーーー。腕なまってたRo。」

ハム猫・「はい〜〜〜、もう、遅々として進みませんでした。」

虎鉄・「あっ、でも、お前にはなまる腕なんかないから、そりゃただの甘えだNa。」

ハム猫・「うっわ!ひど……っ!!」

虎鉄・「あーーー、何か、こんなひでぇモンで悪りぃNa……。勘弁してやってくれYo。じゃあ、またなっ!!」



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