「あら、凄い熱!」
ソフィーが私の額に手を当てて、そう叫んだのは今朝の事だった。
どうやら、ハウルの城での生活に慣れたせいで、私の緊張の糸はプツリと切れてしまったらしい……。










ーーーいつでも側にーーー










「……ぁ゛ー、どうりで最近フラフラするかと思った……。」
ソフィーのその言葉に、自分で納得する。
「何で早く言わなかったの!早めに休んでたらすぐに治ったのに……っ。」
私の言葉に、ソフィーは叱るように言う。
「いや…、だって、お仕事が色々と……。」
叱られて頭が上がらない私は、小さな声でぶつぶつと言い訳をした。
このハウルの城は大きい上に汚かった。
掃除をしても掃除をしても、すぐに埃を被るし、中々綺麗にならない。
それ故に、今までは掃除と家事の繰り返しで、あまり休む暇が無かったのだ。
「細かい掃除は急がなくても良かったのよ。私もいるんだし…、全部を自分一人でしようとしないで?」
指をくりくりとして俯いていた私を覗き込むかのように、ソフィーが優しく言う。
「そうだよ。それに…掃除なんてしすぎるのは良くないしね。」
朝食を食べ終わったハウルが、かたん、と椅子を立って言った。
「ハウル……。」
今では呼び慣れた名前を、口にする。
「そうだよ、は無理しすぎだよ!料理とかは、僕だって手伝えるんだしさ!」
トタトタと寄って来たマルクルが、スカートにぎゅっと掴まる。
「……有難うね、マルクル……。」
皆の優しさが嬉しくて、自然と顔が綻ぶ。
「と、言う事で。」
ほんわかと和んでいた所に、急にハウルの声が耳元でした。
「…………っ!?」
驚いて声を発するよりも早く、私は床から抱き上げられていた。
……俗に言う、「お姫様抱っこ」で……。
「ぁ、わわっ、は、ハウル!何やってるの……っ!?」
咄嗟の事に、落ちそうになりハウルにしがみ付く。
「何って…、君を休ませようと思ってね。今日は君は一日お休みだよ。」
有無を言わせぬ口調でそう言って、階段を上り始める。
「ぅえ……っ!?どこ行くの、ハウル!私の寝る場所は下のソファー……っ!?」
いつまでも抱きかかえられている事でどんどんと混乱は増し、顔は赤く染まっていく。
それでも、ハウルは離してはくれなかった。
「風邪で熱が酷い人を、ソファーでなんか寝かせられるかい?今日は僕のベッドで休むと良い。」
ハウルが簡単に言った言葉に、絶句する。
「い、いやいやいや!そんなの駄目だって、悪いって、反対に休まらないって……っ!!」
あの、いつもハウルが眠っているふかふかのベッドで眠るだなんて……!
想像しただけで居心地が悪そうだった。
(いや…、嬉しくもあるんだけどさ……っ!!)
そりゃ、少しは好意を抱いている相手。
その人の部屋で眠れるならば嬉しく思わないはずが無いが、相手が相手だ。
反対に心臓に悪い。
(意識し過ぎるのも問題物だ……っ!!)
すでに真っ赤になっている顔を手で包み、はハウルに運ばれるままだった。





「さて、と……。」
自分の部屋に入り、ベッドにを下ろすと、ハウルは隣に腰を下ろした。
「分かってると思うけど、今日は一日ちゃんと休む事。掃除や家事の事は考えちゃ駄目だからね。」
の前に、指をピッと立てて言う。
がやる事は、ゆっくり休んで、早く風邪を治す事だからね。」
そう言うと、優しく微笑む。
「うぅ…、分かりました……。」
そんな笑顔に、はがっくりと肩を落とした。
こう言うハウルに逆らうのは恐ろしく思われる。
「で、何か食べたい物とかあるかい?朝食もまともに食べてなかったし…、食べやすい物なら、口に出来るだろう……?」
ハウルはそう言って、を覗き込んだ。
「食べたい物…って言われても……。」
言われたは、そう呟いて首を捻る。
こちらの世界に来て食べた物を思い浮かべる。
固めのパンや、チーズの塊。
厚切りのベーコンに、大きな目玉焼き。
ソフィーがシチューを作ってくれた事もあった。
「…………。」
そんな料理を思い浮かべながら、ふと脳裏に過ぎった名前。
「……お粥……。」
「お粥?」
ポツリ、と呟いたの言葉に、ハウルは首を傾げる。
「……えっ、あ…いや、私のいた世界の料理なんだけど……。」
こう言う、体が弱っている時には柔らかい、食べやすい物が欲しかった。
それを考えていたら、行き着いたのだが……。
「どんな料理なんだい?僕が作ってみるよ。」
こちらの世界でお粥が作れるのかどうか…、と言うような表情をしていたのか、ハウルはを安心させるように微笑んだ。
「……えっと…、お米って言う穀物を、お湯で柔らかくなるまで炊いて……。」
は、一通り知っている限りの調理法を説明し始めた。
ハウルはそれを不思議そうに聞きつつ、頷く。
「……と、こんな感じなんだけど……。」
説明を終え、ハウルの顔を覗き込む。
「……つまりは…、リゾットみたいな物…なのかな……?」
ハウルは、少し困ったような表情をしながら、聞き返した。
「……ん〜、いや、その…、お粥は置いといて、果物が欲しい…かな……。うん、何かフルーツ買って来てくれると嬉しいな。」
そんなハウルを見て、は話題を変えた。
「うん、分かったよ。でも、一応作ってみるね。じゃあ…、ちょっと買い物してくるから、ゆっくり休んでおいて。」
の言葉に、少し微笑んでから、ハウルはその場を立った。
一度、を振り返ってから、部屋を出て行く。


パタン……。


ハウルが去り、静かになった部屋。
その中で一人、はベッドに深く沈みこんだ。
「……大丈夫かな……。」
あの時のハウルの微妙そうな表情を思い出しながらも、静かに瞼を閉じた。










「じゃあ、ちょっと買い物行って来るから。」
ハウルはそう言って、城を出て行った。



久しぶりに顔を出す、海辺の市場。
そこには、生きの良い魚や、水々しい果物等が並んでいた。
「んー…、さて、どれにしようか……。」
そんな売り物を眺めながら、ハウルは顎に手を当てる。
お粥と言うのはシンプルな料理らしいが、少しは味付け等に工夫した方が美味しいだろう、とも思う。
魚を入れて出汁を出すのも良いだろう。
そう思いながら、魚に手を伸ばすと……。

「…………!」

横から伸びてきた小さな手。
驚いてその方向を見ると、老人に化けたマルクルがカゴを腕に持って立っていた。
「…………。何でお前がここにいるのかな……?」
静かに、微笑みながらもマルクルに訊ねる。
「……この前、がこの魚が好きと言っておったのじゃ……。」
問われたマルクルは、魚からは手を離さずに、ハウルに真っ直ぐと視線を向け言った。
ハウルが出かけている間も、ソフィーやを手伝って一緒に買い物や料理をしている分、マルクルの方が良く知っているのだ。
「……へぇ、それは知らなかったな。でも、買うのは僕だよ。」
そう言うと、ハウルはマルクルの手からいとも簡単に魚を奪い取った。
「これをくれるかな。」
店の親父にそう言うと、素早く魚を購入してマルクルのカゴの中に入れて行く。
「…………っ。」
急に入れられた魚の重さに少しふらつくマルクルを尻目に、ハウルはさっさと歩いて行く。
「さぁ、こっちだ。まだまだ買う物があるからね。迷子になるんじゃないよ。」
まるで見下ろすように微笑むハウルを、キッと睨みながらも、マルクルは両手でカゴをしっかりと持ち、ハウルの後を付いて行った。



「うん、これくらいかな。」
あれから、果物や野菜、お菓子にパンなど、ありとあらゆる物を買い漁った後、ハウルはポツリと言った。
すでに、マルクルのカゴは山盛りになり、目の前が見えない状態だった。
「さぁ、帰るよ。にお粥を作らなくちゃ。」
そう言って、スタスタと坂を登っていくハウルの後ろを、ふらふらとよろめきながら、マルクルは付いて行った。





「さて。」
ハウルは、台所でカルシファーの炎の上に鍋を置いて呟いた。
横には買って来た様々な食材。
これを使って、どうやっての言っていた「お粥」を作るかどうか。
この国には無い食材の名前も挙がっていたので、それを何で代用するか……。
「……まずは出汁を取ろうかな……。」
そう言って、ハウルは鍋に水を入れ、火にかけた。
料理はほどほどに出来るが、創作料理などはやった事が無いので、自分でも少し心もとなかったが。
「さてと、どれを入れようか……。」
何種類か買って来た魚、野菜、肉……。
それを見ながら、どんな出汁を作るか考えていると……。


ボチャボチャン……ッ


「…………。」
気が付けば、マルクルが背伸びをしながらも、色々な魚をボトボトと鍋の中に入れていた。
「……っ、何をしてるんだい!」
そんなマルクルを後ろに引っ張り、怒鳴りつける。
「なっ、何するんですかハウルさん!僕の方がの好みは知ってるんですよ!」
首根っこを掴まれているのを、一生懸命に離そうとしながら、マルクルは叫ぶ。
「料理もした事の無い君が何言ってるんだい!」
じたばたともがくマルクルに、ハウルは顔を近付ける。
「最近は料理の手伝いしてるんです!ハウルさんは出かけてて知らないでしょうけどっ!!」
ハウルの言葉に、マルクルはそれだけ叫ぶとフン、とそっぽを向いた。
どうやら、自分が出かけている間にかなり仲良くなっている様子だ。
「……へぇ、そうなのかい。」
マルクルの言葉に、ハウルは冷たい声を出す。
「…………っ!?」
その声色に、嫌な予感がして振り返れば、ハウルはニッコリと笑って指を振り動かした。
「……わぁ……っ!!」
その途端に、マルクルは後ろに転んだ。
「まぁ、君がの事をどれ程知ってようが、今は僕が作ってるんでね。邪魔はしないでもらおうか。」
ハウルは、マルクルに魔法をかけて立ち上がれないようにした。
「……ひ、酷いですよ、ハウルさん……っ!!」
後ろの床でじたばたともがいてるマルクルをよそに、ハウルは料理を再開した。


「あぁ、ハウルさん塩入れすぎですよ!は甘口の方が好みなんですよ!」
「それは嫌いなんですよ!」
「ちょっと、茹で過ぎですよ、ハウルさん!」


料理を進めつつも、マルクルの野次は止まる事は無かった。
立ち上がれないのを頑張って動き回り、ハウルに蹴りを食らわせてもいた。
それでも、ハウルは極力気にしないフリをして、料理を続けていたが……。



「うん、これで出来上がりかな……。」
何とか、が言った物からはかけ離れているとは言え、「お粥」もどきは完成した。
それを早速お皿に盛ろうと、鍋を持ち上げた瞬間。
「ハウルさんの馬鹿ーーーっ!!」
今までで、最高の蹴りが膝裏に食らわされた。
「……な……っ!?」
つい、完成に気を抜いていたせいか、ハウルは驚きに手を緩めてしまった。



バシャーーーッ!!



盛大な音を上げて、鍋の中身は台所に撒き散らされた。
「あぁっ!?な、なんて事をするんだい、マルクル……っ!!」
その惨状を見て、背後のマルクルを睨み付ける。
「ハウルさんが酷い事をするから悪いんです!」
しかし、マルクルはちっとも悪びれた素振りを見せない。
「……少し、お仕置きが必要なようだね……。」
そんなマルクルに、ハウルは絶対零度の笑みを向ける。
「……っ、そ、そんな事したら、にハウルさんがした事全部言い付けますからね!」
「そんな事したら、もっと大変な事になると思うけどねぇ……。」
じりじりと後退していくマルクルに、一歩一歩近付いて行くハウル。
そんな2人を他所に、台所ではカルシファーがこぼれた料理を摘み食いしていた。
「……あ、旨ぇ……。」
ひょいひょいと手で掴み、自らの火で焦げかけた料理を平らげて行く。
「「カルシファーーーっ!!」」
「…………っ!?」
そんなカルシファーに、2人から檄が飛んだ。





「あーーーっ、もう!あんた達いい加減にしなさい……っ!!」
しかし、直後に叫びを上げたのはソフィーだった。
一同、急な事にソフィーの方を驚いて見やる。
「あのねぇ、は今熱出してるのよ!そんなに騒いだら寝れないでしょう!料理にしても、もっと軽い物を作らなきゃ胃にもたれるし!」
一人一人を指で指しながら、怖い顔つきで怒鳴る。
「もう、お粥はいいわ!私が果物切って持って行きますっ!!」
それだけ言うと、ソフィーは見事な手つきで様々な果物の皮をむき、皿に盛り付け、持って行った。
残された3人は、ただただ黙って、ソフィーの向かっていった2階を見つめるだけだった。










コンコン……ッ

、良い……?」
一言、声をかけてドアを開ける。
すると、起きていたらしいと目が合った。
「あら、起きてたのね……。ごめんなさいね、煩くしちゃって。」
少し苦笑しているを見れば、下の騒ぎに起きた事はすぐに分かった。
「うぅん、こっちこそごめんね。無理なリクエストしちゃったせいで……。」
「あなたは悪くないわ。あの人達がしょうがないだけ。」
そう言いながら、果物の皿をベッド横の棚に置く。
「ハウルにも、マルクルにも…悪い事したなぁ……。」
布団に顔を埋めながら、は呟く。
「ふふ…、あの人達はの事が大好きなのよ。そう思うなら、早く治して元気になりなさい。」
そんなを見て、ソフィーは優しく微笑む。
「……うん。」
は、ソフィーの言葉を聞くと、ゆっくりと微笑んで頷いた。



コンコン……ッ



、良いかな……?」
2人で話していると、控えめなハウルの声がした。
「…………!ぅ、うん、どうぞ……っ。」
少し2人で目を合わせて、はドアに向けて声をかけた。
すると、ゆっくりとドアが開き、ハウルが顔を覘かせた。
「大丈夫かい……?」
そして、控えめに聞いてくる。
「あ、うん。大丈夫だよ!少し寝たら楽になったし……っ!!」
困ったようなその表情に、は慌ててベッドから上半身を起こした。
「ごめんね、!美味しい物作れなかったよ!」
そんなハウルの横をするりと抜けて、部屋に入ってきたのはマルクル。
トトト、との元へ良くと、ベッドにしがみ付いて、を覗き込む。
「うぅん、頑張ってくれた2人の気持ちが嬉しいから。大丈夫だよ。」
そんなマルクルに、はにっこりと微笑む。
「でもね、が良くなるまで、これから僕ずっと一緒にいるからね!しんどかったりしたらすぐに言ってっ!!」
「え……っ!?」
ぎゅっとの手を握り、マルクルは真剣な表情で言った。
「何か欲しかったり、気分が悪くなった時に側にいた方が安心でしょ。だから!」
驚きに目を見開くにマルクルは屈託の無い笑顔を向ける。
「それならマルクル、君よりも僕の方が良いんじゃないかな?」
そんなマルクルを押しのけ、ハウルが目の前にやって来た。
「僕の方が状況判断も出来るしね。頼りがいもあるし。ね?」
ニッコリと微笑んで、に同意を求める。
(”ね?”って言われても……っ!!)
両手を握られている状態で、冷や汗をだらだらと流しながらも、は黙っていた。
と、言うか、どういう言葉を返せばこの場が上手く流せるのかが分からない。
「ほら、が困ってるじゃない!2人がいたら落ち着いて眠れないでしょ!」
そんなに、ソフィーが助け舟を出した。
はゆっくり休まなきゃ駄目なの!そこに果物と水置いておくから…、気が向いたら食べてね。」
そう言って、ソフィーは2人を連れて、部屋を出て行った。
「…………。」
凄く残念そうな表情をして消えて行った2人を見送りながら、は苦笑する。
「……はぁ、皆に心配かけさせないためにも、早く治さなきゃ!」
そう言うと、は少し果物を食べ、水を飲んだ。
そして、ゆっくりと布団に潜る。
「……きっと、次に目が覚めた時には…元気になってるよね……?」
うとうととする頭で、ぼんやりと、考えた。










「……っん……?」
それから、どれだけ寝たのかは分からない。
けれども、ゆったりとした満足感を感じながらは目を開けた。
大分、楽になったように感じる。
「今…何時だろ……?」
そう言いながらも、上半身を起こそうとすると……。
「…………?」
何だか少し重みを感じるな…と思い目をやると、そこにはマルクルの姿。
ベッドに突っ伏して、眠っているようだった。
「……マルクル……っ。」
あれからどれだけ経ったのかは分からないが、寝ている間側にいてくれたのだろう。
そして、少し視線を動かせば、ベッドの足元には椅子に座ったまま眠っているハウル。
「ハウルも……。」
2人とも、すやすやと気持ち良さそうな寝息を立てている。
そんな2人を見て、少し微笑んでから。
は、マルクルを起こさないようにゆっくりと布団に潜りなおし、もう一眠りする事にした。










「……、…、気分はどう……?」
次に目を開けた時は、ソフィーが声をかけながら顔を覗き込んでいた。
「……ん……。」
ゆっくりと、目を開ける。
「朝食持って来たんだけど…、食べれそう……?」
ボーっとする頭で、目を擦りながら頷く。
今が朝なのなら、あれは昨日の夜の事だったのだろう。
「ちょっと良いかしら……?……うん、大分熱は下がったわね。今日一日ゆっくりすれば、きっと治るわ。」
の額に手を当てたソフィーは、優しく微笑んでそう言った。
「……そっか、早く治さなきゃね……。」
ずっと眠っていたせいもあり、少し掠れた声で、は言った。
「昨日は、ハウルとマルクルが「が心配だ」って言うから、ここで寝てたのよ。」
クスクスと、おかしそうに笑いながら、ソフィーが言った。
「うん……。有難うって、言っておいて。」
その言葉に、は幸せそうに微笑んだ。
(有難う、ハウル、マルクル……。)
昨日の事を思い出しながら、は心の中で呟いた。
自分は何て幸せ者なんだろう。
この世界に来て、このハウルの城に来れて、良かった。
この人達に出会えて良かった。
そんな気持ちを胸に抱きながら、はソフィーの作った朝食に手を付けた。










後日、一晩中と一緒にいたせいで風邪が移ったハウルとマルクルを、看病しなければならなくなったのは、また別のお話……。












〜〜〜後書き〜〜〜

ハム猫・「待たせすぎな60000キリリク、ハウル&マルクルギャグ夢です。春日さんに捧げます!」

ハウル・「いや、こんな物を捧げられても困るだけだろう。」

ハム猫・「ぐは…っ、良いパンチだ……!そうですね、一行目から内容とオチがこれ程に読める話もありません。」

ハウル・「自覚はあるんだね……。」

ハム猫・「だって!ジブリ夢なんて書き慣れてないんだもん!何だかネタが思い付かないんだもん!」

ハウル・「後書きで言い訳を始めたね。全く、しょうがない管理人だ……。」

ハム猫・「自覚があるから良いんです。本当に、折角リクエストして頂けたのに甘さの欠片も無い夢で大変申し訳ありませんです……。返品はいつでもOKですのでっ!!」

ハウル・「まぁ、気に入らなかったら放っておいてやってよ。でも、リクエストしてくれて有難う、嬉しかったよ。」

ハム猫・「それでは、こんな形になってしまいましたが、ここまで読んで下さって有難う御座いました……っ!!」



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