「嬢ちゃん、好きな奴がいるんだって?」


目の前の彼は、そう言って眩しい笑顔を向けた。










ーーー線香花火ーーー










「俺は愛だの恋だの良く分かんねぇけどよ、嬢ちゃんの事なら応援してるぜ!」

彼はそう言うと、濃紺の夜空を見上げた。

「この空一杯に、デッカイ花火を打ち上げてやるよ!嬢ちゃんの想いが伝わるようにって願いを込めてさ!」

両腕を広げ、楽しそうに笑う。

そんな彼の背中を、私はただただ見つめるだけだった。

「嬢ちゃんならきっと大丈夫だ!俺が保障するぜ!」

そう言うと、彼はこちらを振り返る。

「何てったって、嬢ちゃんは最高に良い奴だからな!」

私は、苦笑するしかない。





あぁ、誰か、この想いを伝える言葉を下さい。


好きなのは、目の前のあなたですと、伝える勇気を私に下さい。


あなたの笑顔が、その言葉が、一つ一つ胸に刺さります。





「嬢ちゃんを振る奴なんかいたら、俺が蹴飛ばしてやらぁ!」

そう言って高らかに笑う彼を、私は見つめる事すら出来なかった。



ポタリと、地面に雫が落ちた。










ーーーーー嗚呼、私の恋は、線香花火ーーーーー。

















〜〜〜後書き〜〜〜

ハム猫・「エヘ☆」

燃次・「なぁに笑って誤魔化してやがるっ!?」

ハム猫・「いやぁ、だって燃次さんって鈍そうだからさ……。咄嗟に浮かんじゃったので書いてみました。」

燃次・「っかーーー!俺ぁ情けねぇよ!嬢ちゃん泣かせるなんてよ!」

ハム猫・「だって…ねぇ、あなた花火馬鹿だし……。」

燃次・「もっと違う書き方ってもんがあっただろうっ!?」

ハム猫・「はいはい、いつかラブラブ書きますよーーー。それで良いんでしょう?」

燃次・「…………っ!?いや、別にそう言っているわけじゃ……っ。」

ハム猫・「何照れてんですか。大丈夫ですよ、ほのぼのくらいが限界だろうから。」

燃次・「……っぉ、おうよ!ま、まぁ、こんなだけどよ、読んでくれて有難うな!また気が向いたら覘きに来てやってくれよ!」


戻る