電脳世界の奥深くーーーーー。 そこに、私達のお城はあるーーーーー……。 ーーー常夜ーーー 長い長い階段の上。 そこに、いつもあなたは座っている。 私の居場所はそんなあなたの横。 あなたの事を、ずっと隣で見つめているの。 「……どうした……?」
私がじっと横顔を見詰めていると、シェードマン様はゆっくりと振り向いた。
「いえ、ただシェードマン様を見ていただけです。」 問い掛けて来た彼に、そのままな言葉を返す。 いつもの事。 いつもの日常。 「……私をずっと見ていて何になる。お前も好きに出歩いて良いのだぞ……。」 きょとんと返した私に、シェードマン様は暫く黙った後、そう言った。 「でも、私はこうやってシェードマン様と一緒にいるのが幸せですから。」 そう言うと、シェードマン様は少し…少しだけ目を見開かれた。 「……フ……ッ。」 そして、目を閉じ軽く笑う。 「…………?」 珍しい表情に、私は少し小首を傾げた。 「お前の言葉を聞くと、私は変に思い込んでしまうぞ……。」 挑発するように、面白そうに、こちらを見つめて来る。 「思い込み……?シェードマン様はいつでも正しいのでは……?」 何を言わんとしているのかが分からなくて、私は言葉を返す。 「そう思うなら…こちらに来るが良い……。」 そう言うと、シェードマン様は立ち上がった。 それに合わせて、私も側に寄る。 ……と。 「シェードマン様〜〜〜!」
2人しかいなかった静けさを破ったのは、元気に駆けて来るバブルマン。
いつものように、シェードマン様の名を呼び、走って来る。 「ぁ、バブルマ……!」 「去れ。」 そんなバブルマンを見て、私はそちらに顔を向けた。 その時。 急にシェードマン様が凄い形相で一言言った。 「…………っ!?」 その余りの恐ろしさに、バブルマンの足も止まる。 「……ぇ……?」 いつもはそれ程邪険に扱った事が無いので、シェードマン様も内心バブルマンの事を気に入っているのだと思っていたのに……。 その表情は、血の気も引く程に恐ろしかった。 「……ぷ、ぷく……?」 足を止め、動けなくなったバブルマンは引きつった声を出す。 「聞こえなかったか……?即刻そこを去れ、と言ったのだ……。」 そんなバブルマンに容赦無く言葉を浴びせる。 「ぷ、ぷく……っ。分かったでぷく……!」 言われたバブルマンは、命惜しいのかコクコクと数度頷くと来た時以上のスピードで走って行った。
「……どうしたんです、シェードマン様……?」
いつもとは違う彼の行動に、疑問を感じ問いかける。 「……別にどうもせん。誰でも楽しみを邪魔されたら機嫌を損ねるものだろう……。」 「楽しみ……?」 彼らしくない言葉に、一体何があったのかと驚いた。 こんな言葉がシェードマン様の口から出るだなんて。 「シェードマン様の楽しみって何ですか?」 私は興味が沸いて、シェードマン様に尋ねた。 「……知りたいか?ならば…、もっと近くに来るが良い…直接…教えてやろう……。」 そう言うと、シェードマン様はゆっくりと腕を広げた。 私は、何の疑いも無くその中へと入って行く。 「シェードマン様?」
私が腕の中に入ると、彼はゆっくりと私を抱き締めた。
優しく…強く…包み込んだ。 まるで、その抱き締める感触を味わうかのようにじっとしている彼に声をかける。 「お前は…小さいな……。」 「…………?」 大きな腕に抱き締められ、目の前は暗闇が広がるだけな私はその言葉に不思議に思う。 少し、シェードマン様が身を屈める様子があった。 そして、首筋に吐息が掛かる。 「あ、噛むのは止めて下さいね?私の血なんて美味しくないでしょうし、痛いのは嫌ですし。」 ゆっくりと口を開く気配があったので、私はそんな彼にストップをかけた。 「……嫌なのか……?お前の血ほど甘美な物は無いだろうに……。」 そう言いつつも、牙の代わりに軽いキスを落とす。 「……くすぐったいです……。」 初めての感覚に、私は素直にそう言った。 「……フ…、お前は変わっているな……。」 そんな私を見て、シェードマン様は軽く笑って言った。 「そうですか?私が変だとシェードマン様困りますか?」 私は、シェードマン様の腕の中で、身動きが取れないながらも彼の表情を見つめた。 「……いや…、お前はそのままで良い……。クク…、今宵は楽しめそうだ……。」 見つめてくる私に視線を返しながら、シェードマン様は何かを含むかのようにそう言って笑った。 「…………?そうですか、良かった!」 珍しくも微笑んでいるシェードマン様が嬉しくて、私はにっこりと笑った。 「それでは…、二人で闇の中に堕ちるとするか……。」 そう言うと、シェードマン様は腕の羽をばさりと広げ、私を包み込んだ。 それと共に、2人は暗闇に消え去って行く。 後には、誰もいない城だけが残った……。 〜〜〜後書き〜〜〜 ハム猫・「……ごめんなさい。夢の欠片もありません。意味不明です。」 シェードマン様・「このような物で一々謝っていたら、全てにその言葉を言わねばならんぞ。」 ハム猫・「ぎゃーーーっ!!ゴメンナサイ……!噛まないで!」 シェードマン様・「誰がお前などの血なぞ吸うか。不味くて死ぬわ。」 ハム猫・「……良かった……☆」 シェードマン様・「その代わりに、二度とこのような物が書けないように頭を握り潰してやろう……。」 ハム猫・「ヒィ……!や、止めっ、ただ会話の噛み合ってない話が書きたかっただけというか、噛み合ったら途端に裏行きと言うか……っ!!」 シェードマン様・「お前の文才では裏など有り得ん。安心しろ。」 ハム猫・「良かった☆と、言う事でその手を離して下さい……。」 シェードマン様・「……チ……ッ。」 ハム猫・「ウフフ☆まぁ、何と言うか…突発的な物ですので。バブルマン出て来た意味余り無いし。」 シェードマン様・「そもそもこのような物、書く意味が無いがな……。」 ハム猫・「いや、ほら。マイナーコンプリートのために、サ☆うん、まぁ普通にシェードマン様好きだし。」 シェードマン様・「フン…、時間の無駄だな。……お前もこのような奴に付き合ってないで、私と一緒に来るか……?」 |